論客が語る正論に反論せよ
今年の中学入試問題に「一見正しいことが述べられているような意見に対して反論する」という面白い問題が出題され、ABEMA TIMESで取り上げられたみたいですね。
正論をもって相手を言いくるめるいわゆる“論破”に対して、アンチテーゼとなる問題が今年の慶応義塾湘南藤沢中等部の入試問題で出題された。
引用元:ABEMA TIMES

引用元:ABEMA TIMES

非認知能力を問う問題にも見える
「問題文を見たとき『すごい皮肉だ』と思った。知識人やコメンテーターの方は(言葉を)いい切る人が多い。メディアで流されるような意見を鵜呑みにしないというか、『疑うことも必要だよ』というのを学校側が込めているように感じた」
引用元:ABEMA TIMES
情報化社会における多大な情報の精査力であったり、他人と意見を交し合い、答えが一つでないものに対する対話力であったり、いわゆる非認知能力的なものを測る問題に思えるので、個人的には非常に共感できる問題でした。
成田修造氏:生活習慣病や肥満の原因は甘味物の接種以上に食事量の多さ、運動量の少なさに起因する可能性があり課税対象選別の難易度が高い。また、糖分の適切な接種は栄養素としてもストレス解消手段としても重要である。課税による制限よりも食習慣や運動習慣に関する教育や風土醸成に予算をかけ肥満や生活習慣病低減を狙う形が合理的ではないか。
引用元:ABEMA TIMES
記事にも書かれてますが、デメリットではなくメリットを訴求しつつ、別の原因に注目し、その対策に展開する形で反論しており、ディベート力の高い回答で私自身も勉強になります。
「今の受験は、どちらかというと詰め込みもしくは勉強することを目的とした“受かるために受ける”人たちが多いイメージ。10~18歳ぐらいまでで僕が特に大事だと思うのは、自分が好奇心を持てるものを見つけたり、『自分ってどういう存在なんだろう』と考えた経験がどれだけあるか。(以下、省略)」
引用元:ABEMA TIMES
今の受験どころか昔から中学受験はそういうものな気がします…。
進学校に通い優秀な仲間たちと切磋琢磨できることを望む一方、そのスタートラインに立つために”受かる”ための勉強をさせてしまうのはなんだかおかしな話なんですよね…。