印刷博物館で活版印刷体験をしてきました!アナログからデジタルへの変換期である、今の時代では印刷に興味を持てないかな?と不安でしたが、子供は十分楽しんでくれました。
活版印刷体験は事前の予約が必要ですが、館内の活字パズル(ゲーム)なども楽しめるので、気軽に訪れられると思います。
「印刷博物館」とは
「印刷博物館」とは、東京都文京区水道トッパン小石川ビルにある印刷に関する博物館であり、印刷の技術・歴史・文化に関わる資料の展示されており、活版印刷などを体験(要予約)できる施設である。
印刷博物館は開館以来、印刷が人々の生活に果たした役割を、おもに展示活動を通じて広く公開してきました。その内容は、日進月歩で進化を遂げる印刷の技術的な側面ばかりではなく、印刷とは何かという本質的な問い──すなわち印刷の社会性やその歴史がもつ文化的側面──を追求した成果でもあります。そして、こうした活動こそが20年を経た今も変わらず、私たちの使命であると考えています。
今、私たちはコミュニケーションのあり方がめまぐるしく変化する時代に生きています。それは15世紀に起こったグーテンベルクによる活版印刷の情報革命をも凌駕する、デジタル技術によるメディアの大変革期を迎えているためです。
広々とした展示フロア
最初の展示室は半楕円型で広々としており、古代の印刷に関わるものから展示されています。

出典:印刷博物館
展示されているものが多すぎてじっくり見ていると時間が全然足りません…。
体験教室の30分前に入館しましたが全然時間足りませんので、今後行く方はご注意ください。
活版印刷同等の体験が可能
活字パズルがめちゃくちゃ面白い!
「ひらがなの4文字」が出てくるので「4」「3」「2」「1」に印刷できるよう逆の順に並べます。
例えば「あくしつ」なら「つしくあ」の順に裏返した形で並べます。
問題が後半になるにつれて制限時間も短くなり、かなり焦ります。
答えを言っちゃうと、下記の区別がかなりポイントになりますよ!
- 「さ」/「ち」
- 「し」/「つ」
活版印刷の体験教室
印刷工房の入り口に受付の方が立たれており、QRコードを読み込ませます。
①原稿を決める
机の上には12文字(スペース含む)の原稿記入用紙が置いてあり、係の方がスムーズに支援できるように、あらかじめ活版印刷する原稿を決めます。
我々は展示に夢中になりすぎて、ギリギリの入室となってしまい、原稿をじっくり考えることが出来ませんでした…。
今後計画されている方はあらかじめ想定しておくと良いですね!
②文選する
活字棚には、書体、文字の大きさ、ひらがな、漢字別にたくさん活字が並んでいます!
原稿に従い、活字を一つ一つ丁寧に選びます。
③植字・組み付けする
ベースになる枠内に活字を並べます。スペースの置き方の説明もあります。
校正刷りのため、係の方が印刷機にセットしてくれます。
④校正刷りする
見ての通り「ありがとう」の「が」が横向きに…笑。校正刷りの大切さを知ります。
⑤活版印刷する
校正刷りでの誤りを係の方に直していただき、同じ原稿で5枚の異なる紙に活版印刷ができます。
ローラーで版にインクを塗り、体重をかけて印刷を行います。
子どもは、自分で力を加えて体験することで楽しめました!
⑥24時間乾燥させる
インクを乾燥させるには24時間以上必要とのことで、紙の合間に5枚の印刷を入れ、封筒に入れて持ち帰ります。
後日「角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 徳川家康」の中で「活版印刷」の話題が出て大興奮!自然と知識が繋がるのは非常に良いですね!

出典:角川まんが学習シリーズ まんが人物伝 徳川家康
「印刷博物館」情報
〒112-0005 東京都文京区水道1-3-3 トッパン小石川ビル
最寄り駅:江戸川橋/後楽園/飯田橋
体験施設:事前予約